SNS販促の方法は、認知・理解・参加・購入・来店・継続接点のどこを動かすかで選びます。各手法だけで全段階を担うとは限りません。例えば、新商品の認知を広げたい場合と、SNSで商品を知った人を実店舗へ誘導したい場合では、適した施策や導線が異なります。まず目的と顧客に求める行動を決めたうえで、公式アカウント・広告・インフルエンサー・キャンペーンなどを組み合わせることが重要です。
公式アカウントで接点を育てる
公式アカウントは、商品情報・使用場面・開発背景などを継続して届ける方法です。一度の投稿で購入を促すだけでなく、継続的に情報を届けることで、商品を知るきっかけやブランドとの接点をつくれます。
例えば食品メーカーであれば、新商品の発売情報だけでなく、アレンジレシピやおすすめの食べ方、開発背景などを継続して発信する方法があります。投稿から商品ページや店舗情報などへ誘導すれば、情報発信から購入を検討するための導線もつくれます。
運用する際は、投稿テーマ・承認体制・返信方針も事前に定め、担当者が変わっても判断基準を共有できる状態にしておくことが重要です。
SNS広告で対象へ情報を届ける
SNS広告は、配信対象・期間・遷移先を設定して情報を届ける方法です。公式アカウントのフォロワー以外にも情報を届けられるため、新商品の認知拡大やキャンペーン告知などにも活用できます。
例えばキャンペーンを実施する場合、SNS広告からキャンペーンLPへ誘導し、その後の応募までを一続きの導線として設計できます。実店舗への来店が目的であれば、店舗情報や対象商品の情報を確認できるページへ誘導する方法も考えられます。
広告の表示回数やクリック数だけで評価せず、その後のLP閲覧・応募・ECへの遷移・店舗行動など、施策目的に対応する指標も合わせて確認することが重要です。
インフルエンサーで体験を伝える
インフルエンサー施策は、商品を使う場面や感想などを投稿者の表現を通じて伝える方法です。企業からの商品情報だけでは伝えにくい、実際の利用シーンや商品の使い方を見せる方法の一つとして活用できます。
例えば食品であれば実際に調理した様子、日用品であれば使用シーンなど、商品特性に合ったコンテンツを検討します。選定時はフォロワー数だけでなく、対象顧客・投稿テーマ・普段の発信内容との相性を確認することが重要です。
また、依頼内容・商品提供や報酬・広告表示・投稿の二次利用範囲を事前に合意し、ステルスマーケティング規制や媒体の公式ルールとも照合する必要があります。
キャンペーンとUGCで参加を促す
SNSキャンペーンやUGC(ユーザー生成コンテンツ)施策は、フォロー・コメント・写真や動画の投稿など、ユーザー自身が参加するきっかけをつくる方法です。
例えば、商品の認知拡大を目的にフォローやリポストによるキャンペーンを実施したり、商品の利用シーンをテーマに写真・動画の投稿を募ったりする方法があります。また、SNS上で商品を知った人をレシート応募へ誘導すれば、SNSでの認知と実際の購買を組み合わせた施策も設計できます。
ただし、参加条件によって確認すべき法令や媒体規約が異なります。写真の権利処理はSNS写真投稿キャンペーンの規制と権利、投稿設計はハッシュタグキャンペーンの実施方法で確認できます。
| 手法 |
主な役割 |
顧客に求める行動 |
次につなぐ導線 |
実施前の確認 |
| 公式アカウント |
継続接点の構築・商品理解の促進 |
閲覧・反応・保存 |
商品ページ・店舗情報への誘導 |
投稿体制・承認・返信方針の設定 |
| SNS広告 |
設定した対象への情報配信 |
クリック・動画視聴 |
LP・EC・店舗への誘導 |
配信条件・表示内容・測定方法の設定 |
| インフルエンサー |
利用シーン・商品体験の訴求 |
閲覧・検索 |
商品ページ・店頭への誘導 |
広告表示・依頼内容・権利関係の確認 |
| キャンペーン・UGC |
参加・投稿の促進 |
フォロー・応募・投稿 |
応募ページ・購買施策への誘導 |
景品・規約・個人情報の確認 |
SNS販促のメリットと注意点
SNS販促のメリットは、認知だけでなく、商品理解・キャンペーン参加・Webサイトへの遷移など、目的に応じたさまざまな接点を設計できることです。公式アカウントによる継続発信、広告による情報配信、キャンペーンによる参加促進など、複数の方法を組み合わせることもできます。
一方で、SNS上で多くの反応を得ても、それだけで購入や来店につながったとは判断できません。また、継続的な投稿や問い合わせ対応などの運用負担、キャンペーン実施時の法令・媒体規約への対応も必要です。
そのため、SNS販促を実施する際は「SNS上でどれだけ反応されたか」だけでなく、「その後にどのような行動をしてほしいのか」まで決めたうえで施策を選ぶことが重要です。