
① 景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)への対応
ハッシュタグキャンペーンは購入を条件としないため「一般懸賞」ではなく「オープン懸賞」に該当しますが、景品額に関する自主的な上限管理や、誇大な当選表現を避けるといった配慮は必要です。特に以下の点は注意。
- 当選確率や景品内容に誤認を与える表現は禁止
- 「抽選でもれなく」など矛盾する表現は使わない
- 応募規約ページに当選発表方法・景品発送時期を明記
参考:消費者庁「景品規制の概要」、消費者庁「景品類の指定の告示」、Meta「プロモーションガイドライン」
なお、景品表示法とは別に、SNS各社の規約にも景品の「種類」に関する制約がある点に注意が必要です。特にInstagram(Meta)のコミュニティ規定では、いいね・フォロー・コメント・シェアに加え特定ハッシュタグの使用を含むエンゲージメントと引き換えに、現金や現金同等物(金券・ギフトカード・ポイント等)を提供することを明確に禁止しています。ハッシュタグ投稿を応募条件とするキャンペーンもこの対象に含まれるため、Instagramで現金・金券系の景品を検討する場合は注意してください。
一方、X・TikTok・LINEの公式ガイドラインには同様の明示的な禁止規定は確認できておらず(2026年6月時点)、実際に金券やデジタルギフトを景品にした事例も多く見られます。
※SNS各社のガイドラインは予告なく改定されることがあります。本記事の内容は調査時点の情報であり、キャンペーン実施前には必ず各社の最新の公式ガイドラインをご確認ください。
参考:Meta透明性センター「スパムに関するコミュニティ規定」、X「キャンペーン実施についてのガイドライン」
② Instagram|ハッシュタグキャンペーンで禁止されている表現
Instagramではキャンペーン実施ガイドラインが公開されており、以下のような表現は規約違反となる可能性があります。
- 「友達をタグ付けしてください」の強制(不正確なタグ付けを誘発するため)
- 「自分のタイムラインに投稿することを禁止する」文言
- 不正な投稿(ボット応募、重複投稿)を促すインセンティブ設計
- いいね・フォロー・コメント・シェア・ハッシュタグ投稿などのエンゲージメントと引き換えに、現金や現金同等物(金券・ギフトカード・ポイント等)を提供すること
※出典:Meta透明性センター「スパムに関するコミュニティ規定」(2026年6月確認時点の内容)
また、Instagram・X・TikTok・LINEの各公式は「キャンペーン実施はプラットフォームの承認ではなく、主催者の責任で実施すること」を求めています。キャンペーン応募規約の末尾に、この旨を明記するのが通例です。
③ 不正投稿・スパム対策
応募数が増えると、同一ユーザーの重複応募・ボットによる大量投稿・無関係な投稿の紛れ込みが発生します。対策として、監視ツールでの自動検知と、抽選前の目視確認の二段構えが推奨されます。
④ UGCの二次利用許諾
投稿されたUGCを広告・Webサイト・店頭で二次利用する場合は、応募規約に利用範囲を明記するか、個別に許諾を取得します。肖像権・著作権の確認が不十分な二次利用は法的リスクを伴うため、応募規約への明記と個別許諾の取得フローを事前に整備しておきましょう。