インスタントウィンのメリットをお伝えした後は、インスタントウィン×キャンペーン施策の活用の種類をご紹介します。インスタントウィンはX(旧:Twitter)で利用されているイメージが強いですが、レシートやWebでも非常に活用されています。また、近年はInstagramやLINE、TikTokなど媒体の選択肢も広がっています。早速みていきましょう。
【早見表】インスタントウィン6種類の特徴比較
まずは6種類のインスタントウィンを、目的・応募ハードル・取得データ・予算感の4軸で比較します。自社の施策目的に合う形式を素早く把握してください。
| 種類 |
向いている目的 |
応募ハードル |
取得データ |
予算感 |
| ① X(旧:Twitter)×インスタントウィン |
認知拡大・拡散・フォロワー獲得 |
低 |
△ |
小〜中 |
| ② レシート×インスタントウィン |
売上直結・購買促進・客単価UP |
中 |
◎ 購買データ |
中〜大 |
| ③ Web抽選(スロット)×インスタントウィン |
来店促進・アプリ/LINE登録 |
低 |
○ |
中 |
| ④ Instagram×インスタントウィン |
ブランディング・フォロワー獲得 |
低 |
○ |
小〜中 |
| ⑤ LINE×インスタントウィン |
CRM基盤構築(顧客情報を活用する仕組みづくり)・リピート促進 |
低〜中 |
◎ ID付きデータ |
中 |
| ⑥ シリアルナンバー×インスタントウィン |
購入者限定の特典・購買確定 |
中 |
○ |
中〜大 |
1:X(旧:Twitter)×インスタントウィン
まず、代表的なX(旧:Twitter)を用いたX(旧:Twitter)×インスタントウィンキャンペーンです。X(旧:Twitter)の特徴のリポストを使って、主に「認知拡大」を目的に実施されることが多くなっています。フォロー&リポスト型、フォロー&@メンション+ハッシュタグ型、自社サイト誘導型など、複数の形式が選べます。

▼X(旧:Twitter)×インスタントウィンキャンペーンのメリット
メリット①参加率が高いため、拡散効果により、商品やサービスの認知拡大が期待できる
応募方法が「フォロー&リポスト」等、キャンペーンの参加ハードルが低いため応募数拡大が期待できます。また、投稿のリポストやユーザー主体の口コミで情報や商品などが徐々に広まっていくため広告費を抑えることが可能です。当選した応募者がリアクションを投稿しやすく、自然な二次拡散が生まれるのも大きな強みです。
メリット②抽選やDM送信作業などのキャンペーンにかかる工数を削減できます。
抽選、当選発表、DMによる当選通知などが自動化できるため、キャンペーン運用にかける工数を大きく削減できます。
メリット③X(旧:Twitter)のトレンドに入り、話題性に繋がる可能性がある
X(旧:Twitter)キャンペーンは、X(旧:Twitter)のトレンド入りをする可能性を秘めています。X(旧:Twitter)は情報収集や流行のキャッチアップにも使われているため、話題化や認知拡大を狙うことができます。テレビやネットニュースで取り上げられた場合は、そのニュースや記事を二次利用することもできるのではないでしょうか。ワクワクしますね。
メリット④今後の資産として活用可能
インスタントウィンはその場で当落が分かる手軽さから参加率が高く、フォロー条件と組み合わせることでフォロワー数を効率よく増やすことができます。キャンペーン実施によってフォロワーを増加させた後は、アカウントを利用して、今後の告知媒体として活用することができます。
▼キャンペーンパターン:X(旧:Twitter)×インスタントウィン
①フォロー&リポストキャンペーン
・ユーザーは企業のアカウントをフォローし、対象の投稿をリポスト。その後当選者には当選通知が届く。
→ユーザーは手軽に参加できるため、キャンペーンツイートを広く拡散させたいときにおすすめです。
②フォロー&@メンション+ハッシュタグ付きキャンペーン
・ユーザーは企業のアカウントをフォローした上で、特定のハッシュタグをつけてテキスト、画像、動画等を投稿。その後当選者には当選通知が届く。
→ユーザーに商品を利用している風景などの写真を投稿してもらうことで、ユーザーに商品利用のイメージを湧かせやすく、話題性も生み出せるメリットがあります。また、自社アカウントやホームページへの掲載といった二次利用にも繋げられます。
インスタントウィンの通知方式には、次のような違いがあります。利用できる方式はツールとXの最新仕様によって異なるため、実施前に確認してください。
| 通知パターン |
特徴 |
こんな時におすすめ |
| オートリプライ型 |
リプライで当落を通知。第三者からも結果が見えるため話題化・拡散力が最大 |
大規模プロモーションで認知拡大を最優先したい場合 |
| オートDM型 |
当選者のみにDMで通知。X上で完結し離脱が少ない |
応募数・フォロワー増加を重視したい場合 |
| ログイン認証型 |
Webサイト上で当落画面を表示。サイト誘導や会員登録との連携がしやすい |
自社サイトへの送客やデータ取得も同時に行いたい場合 |

2:レシート×インスタントウィン
次に、レシートとインスタントウィンを組み合わせたキャンペーン形式です。インスタントウィン形式のレシートキャンペーンは、ハガキ応募などのアナログでは実施が不可能なため、Web上で実施するキャンペーンになります。
▼応募方法
- レシート画像をキャンペーンサイト等にアップロード
- AI-OCR(光学式文字認識)が自動で応募条件を満たしているかを判定
- その場で当選・落選が表示される
という仕組みです。実際に画面上でスロットが回る仕様になっているシステムもあります。

従来、レシートキャンペーンは、レシートが応募条件に満たしているかを人の目で確認する必要があり、応募が集まった後に、人力でレシートを1枚1枚確認する必要がありました。しかし、AI-OCR(レシート読み取り)技術の向上により、システムがレシートを読み取り、当落判定を行うことが可能になりました。レシートキャンペーンシステムによっては、対象店舗・購入日時・対象商品・購入点数・購入金額・合計金額・決済方法・重複などの項目を自動で構造化判定できるものもあります。
ただ、「○○商品を含む▲▲円以上購入のレシート」などといった、複雑な応募条件は、AIを取り入れているOCRシステムでないと判定はできません。レシートキャンペーンツールはコロナ禍以降増えてきましたが、インスタントウィン型(即時抽選型)のレシートキャンペーンが実施できるツールはまだ多くはないため、インスタントウィンにも対応しているツールかどうかは、費用や判定精度も含め確認する必要があります。

▼レシート×インスタントウィンキャンペーンのメリット
そんなインスタントウィン形式のレシートキャンペーンには、SNS型のインスタントウィンキャンペーンにはない、メリットがたくさんあります。
メリット① 購入を必須とするレシートキャンペーンのため、確実な売り上げが見込める
先ほどのX(旧:Twitter)等SNSでのインスタントウィン形式のキャンペーンは、誰でも参加できる、いわゆる「オープンキャンペーン」と呼ばれるものです。誰でも簡単に参加できるため、認知拡大や拡散を目的に利用されることが多くなっています。一方で、レシートキャンペーンは「○○商品を■■円以上購入」などの条件が存在するため、一定の条件を満たしたユーザーのみ参加できる「クローズドキャンペーン」に含まれます。商品を購入した購買証明であるレシート等を用いるため、クローズドキャンペーンは、オープンキャンペーンと比較すると売り上げに直結するキャンペーンとなっています。
メリット②抽選作業が必要ないため、事務局費用を抑えられる
システムが抽選をしてくれるため、レシートを目視して応募条件を満たす人を抽出する、という膨大で人件費のかかる作業が必要なくなります。また、景品をデジタルギフトに設定することで、当選者の情報を抽出し、景品を発送する作業も不要になります。景品の在庫管理も手間がかからずに済みます。そのため、Web上で全て完結したキャンペーンを実施することが可能になるのです。
③購買データを取得できるため、データマーケティングが可能
購買傾向や購買店舗、併売データ等が把握でき、アンケートの設問を設置することで、購買データと掛け合わせたデータも取得可能。得られたデータを次回施策やマーケティング・商品開発などにも活用できます。これはレシートキャンペーンならではのメリットです。
このように、インスタントウィン形式×レシートキャンペーンは、気軽に応募しやすいキャンペーンでありながら、『確実な売上が見込める』『購買データも取得できる』といった多くのメリットがあるキャンペーンなのです。
キャンペーンパターン:レシート×インスタントウィン
①単体レシート応募×インスタントウィン
レシートをアップロードして応募に参加すると、その場でインスタントウィンに参加でき、当落が判定。
食品メーカーがレシートキャンペーンを実施しているのをよく見ますが、ガラガラを回して実施していた抽選会をデジタル化し、スマホで参加できるレシートキャンペーンに移行する商業施設やショッピングセンターも多いようです。
②マイレージ型レシート応募×インスタントウィン
単体レシート応募と同様だが、レシートをポイントのように貯めていき、貯めたポイントに応じて、インスタントウィンに参加後、当落判定がされる。
マイレージ型のキャンペーンは、何度も商品を購入するキャンペーンのため、期間中の商品やサービスの継続購入や来店促進に繋がります。
マイレージ型のレシート応募は、目視のチェックが必要なため、後日抽選形式が多くなっていますが、ツール会社によっては、マイレージのインスタントウィンを実施できるところもあるようです。

3:Web抽選(スロット)×インスタントウィン
キャンペーンサイトのURLをクリックし、ページ上にある応募参加ボタンを押すと、スロット・ルーレット・クイズ・アンケートなど様々な演出でその場で当選・落選を表示する、インスタントウィン型のWebキャンペーンです。景品には来店クーポンや割引クーポンを設定することが多く、来店前の集客施策として利用されることが多くなっています。応募導線をアプリやLINEのみにし、1日1回の応募制限を設けることで、アクティブユーザー数を向上させることもできます。
▼Web抽選(スロット)×インスタントウィンのメリット
メリット①キャンペーン参加者の店舗送客ができる
景品を店頭で使えるクーポンにすることで、景品利用を目的にしたキャンペーン参加者の店舗への送客が可能です。キャンペーンの参加ハードルも低いため認知拡大と来店前の集客に非常に効果的です。
メリット②アプリ・LINEのアクティブユーザー数を向上させることができる
応募導線をアプリやLINEのみにし、1日1回の応募制限を設けることで、アクティブユーザー数を向上させることができます。アプリのインストールが応募条件になることで、アプリのダウンロード数を増加させ、LINEの友だち登録が条件になることで、LINEの友だち数も増加させることができます。
メリット③流通・小売りの棚確保
景品を店頭でつかえる割引券にすることで、流通・小売りとの商談ツールに活用できます。メーカー様×流通様のタイアップ企画にもご活用いただけます。
メリット④クイズ・アンケート形式で顧客理解とエンゲージメントを同時に高められる
抽選演出をクイズ形式にすることで商品知識の啓蒙や購買意欲の醸成につながり、アンケート形式にすることで顧客データの収集が可能です。「答えて当てる」体験はユーザーのより能動的な参加を促すため、ブランドへの関心・親しみを高める効果も期待できます。

4:Instagram×インスタントウィン
Instagramキャンペーンは、写真投稿を利用したコンテストキャンペーンが主に頭に浮かぶ方が多いかもしれませんが、最近ではInstagramで実施できるインスタントウィンキャンペーンも存在するようです。
インスタントウィンキャンペーン例)
2020クリスマスレシピキャンペーン!
▼応募方法(例)
- @morinaga_angel_cafeをフォロー
- 作ってみたいクリスマスレシピを番号でコメント
- コメント後に@morinaga_angel_cafeのプロフィール欄に記載のURLをクリック
- Instagramログイン後にその場で抽選
- 当選の場合は配送先の情報を入力
▼Instagram×インスタントウィンのメリット
①抽選やDM送信作業などの事務局工数を削減できます。
②コメントの増加によりアカウントのエンゲージメントが向上しやすく、Instagramのアルゴリズムにとってポジティブなシグナルになりやすいと言われています。結果として、通常運用時のリーチ拡大にも好影響が期待できます。
③「自分ごと化」を促しやすい媒体のため、応募者のブランドへの関心が高まりやすい傾向があります。コスメ・食品・ファッションなどビジュアル訴求が効く商材で特に効果を発揮しやすいです。
④その場で当落が分かるので参加率が高く、フォロワー数を増やすことができます。フォロー条件と組み合わせることで、キャンペーンを通じてフォロワー基盤を拡大でき、獲得したフォロワーは今後の新商品告知やブランディング施策の配信先として継続活用できます。
▼キャンペーンパターン:Instagram×インスタントウィン
①フォロー&コメントキャンペーン
Instagramアカウントをフォロー後、投稿にコメント。その後、プロフィール欄のURLからInstagramにログインすると、その場で抽選結果が表示されます。写真投稿のようなメディアコンテンツは集められませんが、コメントから顧客の声を拾うような目的にも活用できます。
②フォローキャンペーン
アカウントをフォロー後、プロフィール欄のURLからInstagramにログインすると、その場で抽選結果が表示されます。最も参加のハードルが低く、フォロワーの規模を拡大することに向いています。
Instagramの特性を活かし、大量サンプリングキャンペーン、モニターキャンペーン、フォロワー獲得目的キャンペーンなど、目的に合わせてインスタントウィンを取り入れる企業もあるようです。また、Instagramのキャンペーンを、インスタントウィン形式のX(旧:Twitter)フォロー&RTキャンペーンと一緒に実施し、X(旧:Twitter)キャンペーンからInstagramキャンペーンへの誘導を図り、キャンペーンの効果を最大化している企業もみられます。

5:LINE×インスタントウィン
LINEを使ったインスタントウィンキャンペーンは、基本的にLINEの友だち登録後にインスタントウィンに参加できる仕組みのキャンペーンです。そのため、LINEの友だち登録後、送られてきたURLからそのままインスタントウィンに参加できる形式のキャンペーンや、LINEの友だち追加後、
- アンケートに回答→インスタントウィンに参加
- レシートをアップロード→インスタントウィンに参加
などの形式のキャンペーンがあったりと、様々です。継続的にキャンペーンを実施しLINEで告知することで、広告手段としても活用できます。
▼LINE×インスタントウィンのメリット
①その場で当落が分かるので参加率が高く、友だち数を増やすことができる
→ユーザーのブロック防止や、ブロックしていたユーザーのブロック解除促進にも。アクティブユーザーに引き戻せます。
②セグメント配信に向けたデータ蓄積が可能
→その場で当たるので、アンケート回答率も高く、LINEのユーザーID及び「応募情報」「アンケートデータ」「購買情報」などの情報を取得し、セグメント配信等に活かすことができます。LINEは、メッセージの開封率が高いためプロモーションがしやすく、販促効果も期待できる媒体です。
▼キャンペーンパターン:LINE×インスタントウィン
①LINE×インスタントウィンキャンペーン
→友だち登録後にインスタントウィンに参加できるシンプルな仕組み
②LINE×アンケート回答インスタントウィンキャンペーン
→友だち登録後、アンケートを回答した後にインスタントウィンに参加できる仕組み
③LINE×レシートインスタントウィンキャンペーン
→友だち登録後、レシートをアップロードして、インスタントウィンに参加できる仕組み
④LINE×Web抽選(スロット)インスタントウィンキャンペーン
→友だち登録後、サイトやアプリに遷移しインスタントウィンに参加できる仕組み
LINEは、メッセージの開封率が高いためプロモーションがしやすく、販促効果も期待できる媒体です。

6:シリアルナンバー×インスタントウィン
商品貼付のQRコード(応募券上のQRコード)を読み込んでキャンペーンサイトにアクセス。サイト上でシリアルナンバー等を入力してキャンペーンに参加。インスタントウィンで当落が表示されるキャンペーンです。スクラッチカードのデジタル版のようなイメージで、飲料や、お米、オムツ商品などで実施されているのをよく目にします。

シリアルナンバー×インスタントウィンのメリット
①シリアルの配布そのものがキャンペーン告知になるため、広告費をかけずとも応募数増加が見込める
→商品パッケージやスクラッチ、応募券などにシリアルナンバーを印字・貼付するだけで、購入者・受け取った人全員がキャンペーンの存在を知ることになります。つまり「商品が流通する数=告知が届く数」となるため、SNS広告や告知施策に頼らずとも自然に一定の応募母数を確保できるのが大きな強みです。加えて、その場で当落が分かるインスタントウィン形式にすることで、この告知接点からの参加率をさらに引き上げることができます。
②確実に購入した人に訴求できる
→シリアルナンバーは購入した人だけが持つ情報のため、購買した消費者に直接アプローチできます。オートフィルイン機能(QR読取で自動入力)などを活用することで、応募ステップを短縮し、参加率をさらに高めることも可能です。
キャンペーンパターン:シリアルナンバー×インスタントウィン
①シリアルナンバーキャンペーン
→シリアルナンバー1枚で応募に参加できるキャンペーン
②シリアルマイレージキャンペーン
→シリアルナンバーを貯めて、貯めたポイントに応じて応募に参加できるキャンペーン

出典:Xキャンペーンの実施ガイドライン、Instagramプロモーションガイドライン、2020クリスマスレシピキャンペーン、itsmonレシート、itsmonシリアル