シリアルキャンペーンとは?仕組み・メリット・デメリット・システムの選び方を徹底解説

シリアルキャンペーンの仕組みを表すイメージ

商品の購入者に参加を促せるシリアルキャンペーンを検討していても、コードの発行方法や不正応募への対応、必要なシステムの見極め方に迷うことがあります。

シリアルキャンペーンは、商品などに付与した固有のシリアルコードを応募サイトで照合し、抽選やポイント付与につなげる購入者限定の販促施策です。商品ごとに異なる情報を持たせたユニークQRコードを活用することで、シリアルコードを自動入力し、応募の手間を減らすこともできます。

本記事では、仕組み、メリット・デメリット、準備、費用を左右する要素、システム選定のポイントを解説します。関連する施策は、QRコードキャンペーンの仕組みで詳しく確認できます。

シリアルキャンペーンとは?

シリアルキャンペーンとは、商品や応募シールなどに付与した固有のシリアルコードを使い、購入等の特定の条件を満たした方から応募を受け付けるキャンペーンです。 商品購入者だけでなく、イベント来場者など特定の条件を満たした方にコードを配布することで、目的に応じた施策を設計できます。

コードは英数字の組み合わせで発行し、商品パッケージへの印字、応募シール、カードなどで配布します。参加者はキャンペーンサイトでコードを入力し、システムが有効性や使用状況を照合します。照合後は、インスタントウィン、後日抽選、ポイント付与など、企画に応じた処理へ進みます。

シリアルキャンペーンの仕組み

シリアルキャンペーンの基本的な流れは、コードの付与、参加者による入力、システムでの照合という3段階です。企画時は参加画面だけでなく、製造工程からコード管理までを一つの流れとして設計します。

  1. 商品にシリアルコードを付与する。 商品パッケージへの直接印字、応募シール、カードなど、製造条件に合う方法で一意のコードを配布する。
  2. 参加者が応募サイトでコードを入力する。 URLからフォームへ進む方法のほか、読み取り操作でコードを自動入力する方法も検討する。
  3. システムがコードを照合する。 登録済みか、使用期限内か、未使用かを判定し、抽選やポイント付与へ進める。

コードを一度使うと再利用できない設定にすれば、同一コードによる重複応募を抑制できます。マイレージ型では、購入ごとにポイントを蓄積し、設定ポイントへ到達した参加者が景品へ応募する流れも設計可能です。

出典:その場で抽選!シリアルナンバー応募キャンペーンシステム|itsmon

シリアルキャンペーンのメリット

シリアルキャンペーンの主なメリットは、購入や来場など特定の条件を満たした方に応募対象を限定しながら、継続購入や施策改善など、目的に応じた仕組みを設計できる点です。 コードの付与方法や応募方式によって活用方法が変わるため、施策目的と対応させて判断します。

メリット 詳細
購入者に限定して応募を受け付けやすい 商品ごとに異なるコードを付与し、システムで未使用かを照合することで、商品を購入した人を対象とする応募条件を運用できます。
不正応募を抑制しやすい シリアルコードごとに使用状況を管理し、使用済みコードの再利用を制限することで、同一コードを使った重複応募などの不正を抑制できます。
継続購入の仕組みを設計できる 購入ごとにポイントを付与するマイレージ型を採用すれば、複数回の購入を応募条件とする企画を設計できます。
購買にひもづくデータを施策改善に使える システムで取得できる範囲では、使用コード数、応募コース、参加状況などを確認し、次回施策の条件を見直す材料にできます。
商品自体を告知媒体として活用できる パッケージや応募シールにキャンペーン情報を載せると、参加条件と応募導線を売場で伝えられます。

出典:その場で抽選!シリアルナンバー応募キャンペーンシステム|itsmon

シリアルキャンペーンのデメリット

シリアルキャンペーンでは、コードの発行・印刷とシステム運用を商品側の進行に組み込む必要があります。 想定される負担を事前に把握し、製造担当者やシステム提供会社との役割分担を決めることで、実施時の手戻りを抑えられます。

デメリット 対策
コード発行・印刷の費用がかかる 必要な発行数、桁数、印刷方法を先に決め、システム費用と製造費用を分けて見積もります。
製造・流通工程との調整が必要になる パッケージ改版、シール貼付、納品時期を製造担当者と照合し、余裕を持った進行表を作成します。
コードの流出や不正利用に備える必要がある システムによっては、使用済みコードの判定、有効期限や試行回数の制限、シリアルコードの手入力を不可とする設定など、不正応募を抑制する機能を利用できます。企画に応じて必要な対策を設定します。
手入力で誤りが発生する場合がある システムによっては、ユニークQRコードの読み取りによってシリアルコードを自動入力し、手入力自体を不要にすることもできます。手入力を採用する場合も、入力欄の分割やエラー表示などで参加者の負担や入力ミスを抑えられます。

シリアルキャンペーンの成功事例

シリアルキャンペーンは、商品に付与したコードとポイントを組み合わせることで、複数回の購入を応募条件にできます。 ここでは、itsmonシリアルの公式ページと現行記事で公開されているホクレン株式会社の事例を取り上げます。

エンゲージメント向上:ホクレン株式会社のシリアルマイレージキャンペーン

ホクレン株式会社の事例では、「ゆめぴりか」の応募シールからキャンペーンサイトへ進み、シリアルコードを入力してポイントを貯める仕組みが採用されました。商品購入ごとに付与されるポイントを蓄積し、所定のポイントへ達した参加者が景品を受け取る企画です。

「ゆめぴりか」シリアルマイレージキャンペーンの画面

項目 内容
応募期間 2022年11月10日まで
応募条件 「ゆめぴりか」の応募シールからキャンペーンサイトへアクセスし、マイページ登録後にシリアルコードを入力してポイントを貯める
景品 ゆめぴりか2kg、ゆめぴりか パックごはん
当選形式 20ポイント購入者を対象とする総付方式
成果 LINE友だち登録数8,000件増

この事例は、購入を重ねてポイントを貯める参加設計の参考になります。実施方式を検討するときは、必要な購入回数と参加者が受け取る価値の釣り合いを確認します。

購買意欲促進:飲料メーカーインスタントウィンシリアルキャンペーン

飲料メーカーの事例では、対象商品についているQRコードを読み取り、SNSログインをして応募する方式が採用されました。その場で抽選され、当選者へ賞品が郵送されるキャンペーンです。

対象商品にQRコード付きのシールを添付することで購買意欲の促進につながり、顧客満足度向上と購買率/応募率増加につながっています。

キャンペーン実績一覧では、ほかの施策事例も確認できます。

出典:「ホクレンゆめぴりか」必ずもらえる!お米シリアルマイレージキャンペーン|itsmonキャンペーン実績その場で抽選!シリアルナンバー応募キャンペーンシステム|itsmonシリアルキャンペーンのメリット・デメリットを徹底解説|itsmonコラム

シリアルキャンペーンを行うための準備

準備では、対象者と目的を決めたうえで、コードの配布方法、企画条件、効果測定を順に設計します。 商品の製造工程と応募システムを、公開日から逆算した共通の進行表で管理します。

ターゲット層を明確にする

ターゲット層を具体化すると、応募方法、景品、告知場所の判断基準がそろいます。年代などの属性だけで決めず、対象商品をどこで選び、どの端末から応募するかまで整理します。

既存購入者の継続購入を促すのか、新規購入のきっかけをつくるのかによっても、適する応募条件は異なります。想定する参加場面を関係者間で共有し、入力項目と告知内容が対象者に合っているか確認してください。

キャンペーン目的を設定する

目的は「売上を伸ばす」のような広い表現で終わらせず、企画で変えたい行動まで具体化します。初回購入、複数回購入、対象商品の組み合わせ購入など、コードで確認できる条件と結び付けることが大切です。

目的が決まると、インスタントウィン、後日抽選、マイレージのどれを選ぶか判断しやすくなります。施策終了後に確認する指標も同時に決め、取得できるデータと対応しているか照合します。

シリアルコードの配布・入力方法を決める

配布方法は、商品パッケージへの印字、応募シール、カードなどから、製造工程と参加者の使いやすさを踏まえて選びます。店頭でコードが見える状態では未購入者に取得される可能性もあるため、必要に応じて隠す設計を検討します。

手入力の負担を抑えたい場合は、ユニークQRコードの読み取りによって、シリアルコードが応募フォームへ自動入力される方法も選択肢です。手入力を不要にすることで、入力ミスを防ぎやすくなるほか、システムによってはシリアルコードの手入力を不可とすることで、不正応募の抑制にもつながります。手入力を採用する場合は、コードの桁数、文字種、入力欄の分割、エラー表示を実機で確認してください。

キャンペーン内容を設計する

企画条件として、対象商品、応募期間、抽選方式、景品、当選人数、告知方法を整理します。マイレージ型では、商品ごとの付与ポイントと応募コースの関係も明確にし、参加者が必要な購入条件を理解できる表示にします。

商品購入を条件とする抽選は、企画内容に応じて景品表示法上の一般懸賞などに該当する場合があります。景品の最高額と総額は取引価額や実施方式で異なるため、消費者庁の最新情報を確認し、判断が難しい場合は専門家へ相談してください。

効果測定方法を決める

効果測定では、キャンペーンの目的に対応する指標を選びます。応募数だけでなく、発行コード数に対する使用状況、応募コース、継続参加などを確認すると、参加フローと企画条件を見直す材料になります。

Webサイトの流入や画面遷移はGoogle アナリティクス、応募・抽選状況はキャンペーンシステムの管理画面など、確認したい項目に合う手段を使います。取得可能なデータ、保存期間、出力形式を実施前に確認してください。

出典:景品規制の概要|消費者庁Google アナリティクスその場で抽選!シリアルナンバー応募キャンペーンシステム|itsmon

シリアルキャンペーンシステムの選び方

シリアルキャンペーンシステムは、応募画面の見た目だけでなく、コード管理、抽選方式、不正応募対策、運営支援の範囲で選びます。 必要な機能を企画条件と照合すると、実施後の手作業や追加対応を抑えやすくなります。

ここでは、4つのチェックポイントと、バーコードを使った応募との違いを整理します。

システム選定の4つのチェックポイント

選定時は、コード発行からキャンペーン終了後のデータ出力まで、担当者が必要とする作業を並べて確認します。次の4項目を候補サービスへ同じ条件で質問すると、対応範囲を比較できます。

  1. コードを発行・管理できるか確認する。 必要な発行数、桁数、文字種、有効期限に対応し、使用済みコードを判定できるか確認する。コードの追加発行や無効化の手順も把握する。
  2. 必要な応募・抽選方式に対応するか確認する。 後日抽選、インスタントウィン、マイレージのうち、企画に必要な方式を選べるか確認する。景品付与や当選通知の流れも照合する。
  3. 不正応募対策の範囲を確認する。 同一コードの再利用防止に加え、同一端末、IPアドレス、メールアドレスなどを使った判定の可否と条件を確認する。誤判定時の対応も決める。
  4. システム以外の支援範囲を確認する。 コード印刷、シール制作、LP制作、キャンペーン事務局、景品手配のうち、依頼したい業務へ対応するか確認する。標準機能とオプションを区別する。

バーコードを使ったキャンペーンとの違い

JANコードは、商品単位を識別するGTIN(商品識別コード)をバーコードで表示したものです。同じ商品には同じコードを設定するため、個々の応募を一つずつ管理するシリアルコードとは役割が異なります。

バーコードを台紙へ貼って応募する方法もありますが、Web上でコードの使用済み判定やインスタントウィンを行う場合は、個別に異なるシリアルコードが適しています。商品の製造条件と応募体験を踏まえて方式を選んでください。

itsmonシリアルでは、シリアルコードの発行・印刷、応募管理、抽選、キャンペーン事務局、景品手配などから、施策に必要な支援範囲を相談できます。企画条件と担当範囲を整理したい場合は、サービス詳細をご確認ください。

出典:GTINとは|GS1 Japanその場で抽選!シリアルナンバー応募キャンペーンシステム|itsmon

シリアルキャンペーンの費用感

シリアルキャンペーンの費用は、コードの発行・印刷、キャンペーンシステム、LP制作、キャンペーン事務局、景品、告知などの組み合わせで決まります。 一律の相場ではなく、応募方式、発行数、実施期間、支援範囲をそろえて見積もることが重要です。

コード発行・印刷、システム、キャンペーン事務局、広告宣伝の4項目に分けて条件を整理します。

シリアルコードの発行・印刷費用

シリアルコードの発行・印刷費用は、発行数、桁数、文字種、重複防止の要件、印刷方法によって変わります。パッケージへ直接印字するか、応募シールやカードを制作するかによって、製造・納品の工程も異なります。

見積もり時は、コードデータの納品形式、校正回数、予備数、追加発行の可否を確認してください。印刷会社とシステム提供会社を分ける場合は、データ受け渡しの担当者も決めます。

キャンペーンシステム費用

キャンペーンシステム費用は、応募期間、想定応募数、抽選方式、マイページ、データ出力、不正応募対策などの要件で変わります。LP制作、SNSログイン、デジタルギフト連携が標準かオプションかも確認が必要です。

同じ条件で比較できるよう、必須機能、希望機能、不要な機能を分けて見積もりを依頼します。運用開始後の設定変更、問い合わせ窓口、障害時の対応範囲も費用と併せて確認してください。

キャンペーン事務局費用

キャンペーン事務局費用は、参加者からの問い合わせ対応、応募内容の確認、当選者対応、景品発送など、依頼する業務の範囲によって変わります。問い合わせ件数や対応期間、対応方法などを整理し、どこまでを事務局へ依頼するか明確にしたうえで見積もりを確認します。

広告宣伝費用

広告宣伝費用には、商品パッケージ、店頭POP、Web広告、SNS投稿、メール配信などの制作・掲載費が含まれます。既存の商品面や自社チャネルを使えるかによって、必要な告知施策は変わります。

対象者が商品を選ぶ場所と応募を検討する場面を整理し、接点に合う媒体へ予算を配分します。媒体ごとの金額や効果は条件で変わるため、見積もりでは前提条件と対応範囲をそろえて比較してください。

シリアルキャンペーンに関するよくある質問

シリアルキャンペーンを企画するときは、コードの役割、費用、効果測定、適する場面、運用上の負担を確認する必要があります。 ここでは、販促担当者が実施判断に使える5つの質問へ回答します。

シリアルコードとは何ですか?

シリアルコードとは、一つずつ異なる英数字などを割り当てた識別用のコードです。シリアルキャンペーンでは、商品購入の条件確認や、使用済みコードによる重複応募の抑制に使います。桁数、文字種、有効期限、利用回数は企画ごとに設定します。発行方法と管理方法をシステム提供会社へ確認してください。

シリアルキャンペーンはどのくらい費用がかかるのですか?

費用は、コード発行数、印刷方法、応募期間、抽選方式、想定応募数、LP制作、キャンペーン事務局、景品などの条件で変わります。そのため、条件を示さずに一律の金額を案内することはできません。必要な機能と依頼業務を分け、同じ前提で見積もりを取得してください。具体額は税込/税抜と適用範囲も確認します。

シリアルキャンペーンの効果をどのように測定するのですか?

施策目的に対応する指標を決め、応募データとサイト上の行動を分けて測定します。購入促進が目的なら使用コード数、継続購入が目的なら再参加やポイント利用の状況が判断材料です。流入や画面遷移はGoogle アナリティクス、応募・抽選状況はシステムの管理画面などで確認します。取得可能な項目を実施前に照合してください。

どのような場面でシリアルキャンペーンは有効ですか?

対象商品の購入者に限定して応募を受け付けたい場面や、複数回購入に応じてポイントを付与したい場面で検討できます。システムによっては、インスタントウィンと、応募期間後に抽選する施策から選べます。ただし、商品へのコード付与が必要なため、製造・流通のスケジュールを確認します。目的と実施条件を整理して方式を選んでください。

シリアルキャンペーンのデメリットは何ですか?

主なデメリットは、コードの発行・印刷、商品への貼付、システム設定、問い合わせ対応などの準備が必要な点です。手入力では参加者が誤入力する場合もあります。製造担当者と早めに進行を確認し、入力欄の分割や自動入力、エラー案内を設計すると負担を抑えられます。費用と担当範囲も見積もり時に確認してください。

出典:Google アナリティクスその場で抽選!シリアルナンバー応募キャンペーンシステム|itsmon

まとめ|シリアルキャンペーンを成功させるためのポイント

実施を検討するときは、参加者が入力する画面だけでなく、コードの発行から応募管理、抽選、問い合わせ対応までを一つの運用として設計する必要があります。 シリアルキャンペーンの目的と商品側の条件を先に整理すると、必要なシステムと支援範囲を選びやすくなります。

成功に向けて、社内とシステム提供会社で次の項目を確認してください。

  • 購入条件と施策目的を明確にする。
  • コードの配布・入力方法と製造工程を照合する。
  • 必要な抽選方式、不正応募対策、データ項目を決める。
  • システム、キャンペーン事務局、景品、告知の担当範囲を分ける。

itsmonシリアルでは、シリアルコードを使うキャンペーンの設計、応募管理、抽選、キャンペーン事務局運営などについて相談できます。自社で準備する範囲と外部へ依頼する範囲を整理したい場合は、シリアルキャンペーンについてitsmonへ相談するからサービス内容をご確認ください。

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