レシートキャンペーンとは?
メリットや事例・成功のポイント、システムを比較
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レシートキャンペーンとは?メリットや事例・成功のポイント、システムを比較
レシートキャンペーンとは?メリットや事例・成功のポイント、システムを比較
現在レシートキャンペーンと呼ばれるキャンペーン手法の販促手法は、年々増えてきています。「レシートキャンペーンを実施するメリットは何か」「実際にどのようなレシートキャンペーンが実施されているのか」「レシートキャンペーンにおすすめのシステムはどれか」など、気になっている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、レシートキャンペーンの概要から特徴、実施するメリット・デメリット、成功事例、システム選定のポイント、おすすめシステムについて解説します。
レシートキャンペーンとは
「レシートキャンペーン」とは、お客様が店舗で購入した際に受け取ったレシートをサイトへアップロードしてもらい、特典の応募に参加してもらうキャンペーンです。
レシートキャンペーンを実施しているのは、以下のような商品の製造・販売をしているメーカーや小売店などです。また、商業施設や百貨店、ガソリンスタンドなどもよく実施しています。
業種 | 分類 | 企業例 |
メーカー | 食品メーカー、飲料メーカー、日用品メーカー、その他メーカー | ロッテ、花王、コカ・コーラ |
流通・小売り | スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア | イトーヨーカドー、セブンイレブン、サンドラッグ |
その他 | 商業施設、百貨店、ガソリンスタンド | 三井ショッピングパーク、ENEOS |
以前のレシートキャンペーンは、店頭に設置された専用の応募用紙やはがきにレシートを貼り付けて投函してもらう形式が主流で、ハガキや切手を購入したり宛名などを記入したりする必要がありました。
現在レシートキャンペーンは商品を購入したレシートの画像をWeb上のサイトで送信するだけなので、手間をかけずにキャンペーンに応募してもらえます。
レシートキャンペーンの主な形式は、1枚のレシートでアップロードする単発応募形式と、レシートを貯めてポイントに交換し応募に参加できるマイレージ応募形式の2種類です。
単発応募形式では、抽選に参加するとその場ですぐ当選結果が分かるインスタントウィン形式が採用されるケースが多くなっています。
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レシートキャンペーンの特徴
レシートキャンペーンの特徴は以下の通りです。
・商品を購入した人だけが応募できる
・応募にはレシートが必要
条件を満たした人だけが応募できる
レシートキャンペーンは、条件を満たした人だけが応募できる「クローズドキャンペーン」の1種になります。
クローズドキャンペーンとは、商品の購入や店舗への来店など、一定の条件を満たした人だけが応募できるキャンペーンです。
一方、「オープンキャンペーン」は、アンケート回答やフォロー&リツイート、会員登録など、実質的に誰でも参加できるキャンペーンを指します。
クローズドキャンペーンは、オープンキャンペーンに比べると参加者は少ないです。しかし、購買意欲が高い顧客だけに参加してもらえるため、高い効果が期待できます。
応募には商品を購入したレシートが必要
レシートキャンペーンは、商品を購入した人だけが応募できる「マストバイキャンペーン」の1種です。
マストバイキャンペーンでは、商品を購入したことを証明するデータが求められます。
購買証明の主な種類は以下の通りです。
・商品パッケージの一部(バーコード等)
・商品に貼付されているシール
・商品に印刷されているシリアルナンバー・QRコード
・購入時のレシート
レシートキャンペーンは参加するためにレシートが必要なので、マストバイキャンペーンに分類されます。
レシートキャンペーンを実施するメリット
レシートキャンペーンを実施するメリットは以下の通りです。
・応募してもらいやすい
・商品のブランディングに活用できる
・売上の増加が期待できる
・顧客分析がしやすい
・競合他社との差別化になる
・キャンペーンを実施する手間を削減できる
応募してもらいやすい
レシートキャンペーンを実施するメリットの1つ目は、応募してもらいやすいことです。
店頭に備え付けられた応募用紙やハガキにレシートを貼って応募するのは、手間のかかる作業です。
一方、レシートをスマホで撮影して送信するレシートキャンペーンなら、宛先を書いたり投函したりする手間は必要ありません。
応募してもらうハードルが大きく低下するため、多くの方に参加してもらえるでしょう。
商品のブランディングに活用できる
レシートキャンペーンを実施するメリットの2つ目は、商品のブランディングに活用できることです。
レシートキャンペーンの告知で商品の画像を表示することで、キャンペーンに参加しなかったお客様に対しても商品の認知度を高めることも可能です。
売上の増加が期待できる
レシートキャンペーンを実施するメリットの3つ目は、売上の増加が期待できることです。
誰でも参加できるオープンキャンペーンの場合、実施しても売上に繋がるとは限りません。
一方、商品の購入を前提としたレシートキャンペーンでは必ず売上が発生するため、今までより売上の増加が期待できます。
また、商品を供給するメーカー側としても小売店に対して売上アップを提案できるため、新商品の導入提案や売り場拡大の提案が受け入れられやすくなるでしょう。
顧客分析がしやすい
レシートキャンペーンを実施するメリットの4つ目は、顧客分析がしやすいことです。
はがきを使ったアナログキャンペーンの場合、顧客データをシステムに入力した後でなければ分析はできません。プレゼントの郵送といった顧客への対応を優先するために、データ入力が後回しになってしまうこともあるでしょう。
一方、WEBシステムを利用するレシートキャンペーンでは、お客様から受け取ったデータが自動的にシステムに反映されます。どこで購入されたのか、どのような商品と一緒に購入されているのかなどを分析することが可能です。
レシートキャンペーンならではのメリットと言えるでしょう。
競合他社との差別化になる
レシートキャンペーンを実施するメリットの5つ目は、競合他社との差別化になることです。
競合他社の商品と機能面に大きな差を出しにくい商品の場合、価格以外で差別化を図ることが困難な場合もあるでしょう。売上を伸ばそうとして価格を下げてしまうと、かえって利益が低下してしまうかもしれません。
一方、レシートキャンペーンなら価格を維持したまま競合他社との違いをアピールできるため、利益を大きく損なうことのない差別化が可能です。
キャンペーンを実施する手間を削減できる
レシートキャンペーンを実施するメリットの6つ目は、キャンペーンを実施する手間を削減できることです。
はがきを使ったアナログキャンペーンの場合、商品がいつ購入されたのか、対象の商品は購入されているかといった応募条件を満たしているかの確認に手間がかかります。キャンペーンを実施するために新たに要員を確保しなけれないけなくなるかもしれません。
一方、WEBシステムを利用するレシートキャンペーンなら購買確認や抽選がWEB上で自動的に行われるため、人的なコストは必要ありません。
商品をデジタルポイントやデジタルギフトにすれば、商品を発送するための準備や送料も不要です。
レシートキャンペーンを実施するデメリット
レシートキャンペーンを実施するデメリットは以下の通りです。
・レシートキャンペーンシステムが必要
・高齢者向けの商品には向いていない
・キャンペーンの告知にコストがかかる
・不正な方法で応募に参加するケースがある
・景品表示法の制約を受ける
レシートキャンペーンシステムが必要
レシートキャンペーンを実施するデメリットの1つ目は、レシートキャンペーンシステムの導入が必要なことです。
お客様から送信されたレシートの画像データから必要な情報を抽出してチェックするためには、OCR機能が搭載されたレシートキャンペーンシステムが欠かせません。
レシートキャンペーンシステムでは、性別や年齢、地域などの顧客属性から購入金額、購入時間などの購買データを自動的にシステムに入力したり、システム上で当落を判定したりすることも可能です。
システムの導入にはコストがかかるため、人手をかけて作業する場合と比較して費用対効果が高いかどうかを検討しましょう。
高齢者向けの商品には向いていない
レシートキャンペーンを実施するデメリットの2つ目は、高齢者向けの商品には向いていないことです。
近年ではスマホを利用する高齢者も増加していますが、レシートを撮影して送信するといった作業に慣れているとは限りません。
高齢者向けの商品でレシートキャンペーンを実施する場合には、はがき応募も合わせて実施するようにしましょう。
キャンペーンの告知にコストがかかる
レシートキャンペーンを実施するデメリットの3つ目は、キャンペーンの告知にコストがかかることです。
レシートキャンペーンを実施しても、お客様に認知されなければ応募に参加してもらうことはできません。
レシートキャンペーンに興味があるお客様は自分で調べることもありますが、参加者を増やすためにはキャンペーンの告知が必要になります。
キャンペーンの主な告知方法は以下の通りです。
・商品パッケージ
・店頭ポスター・店頭POP
・自社SNSアカウント
・自社WEBサイト
・WEB広告・SNS広告
・テレビCM
しかし、WEB広告やSNS広告、テレビCMでレシートキャンペーンを告知するには、広告出稿コストがかかります。
特に最近オススメなのは、SNSとの連動のキャンペーンです。X(旧:Twitter)とレシートキャンペーンを並行して実施することで、Xで認知を広げて集客しながら、マストバイのレシートキャンペーンを実施することができます。
弊社が提供するレシートキャンペーンシステム「itsmonレシート」なら、Xと連動したレシートキャンペーンを実施することが可能です。御社キャンペーンへの集客にぜひご利用ください。
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不正な方法で応募に参加するケースがある
レシートキャンペーンを実施するデメリットの4つ目は、不正な方法で応募に参加するケースがあることです。
画像送信によるレシートキャンペーンを実施する企業が増加する一方で、レシート画像に手を加えて応募することで不正に商品を入手しようとするケースも増加しています。
また、他人が購入したレシートを拾ってレシートキャンペーンに応募しようとするケースもあるため、キャンペーンを実施する際にはゴミ箱をこまめに片づけたり、店内に落ちているレシートを拾ったりするといった手間もかかります。
弊社が提供するレシートキャンペーンシステム「itsmonレシート」のレシート特化型AI-OCRに搭載された不正応募検知機能なら、画像に加えられた加工を自動で検出し、不正と判定された応募を即時に当選対象外にすることが可能です。
景品表示法の制約を受ける
レシートキャンペーンを実施するデメリットの5つ目は、景品表示法の制約を受けることです。
レシートキャンペーンは一般懸賞に該当するため、当選者に提供する賞品の価格は景品表示法に定められた上限を超えてはいけません。
賞品の価格は、取引の価額が5,000円未満の場合は取引の価額の20倍まで、5,000円以上の場合は10万円までとなります。
また、レシートキャンペーンの賞品総額は、懸賞に係る売上予定総額の2%以内に抑えなければいけません。
参考資料:消費者庁「一般懸賞」
2023年に実施されたレシートキャンペーンの成功事例
2023年に実施されたレシートキャンペーンをご紹介します。
株式会社イトーヨーカ堂
応募期間 | 2023年6月14日(水) 〜 8月8日(火) 約2ヵ月 |
対象商品 | マルコメ「お肉のように使う大豆」を含む1,000円(税抜)以上のレシート |
賞品 |
A賞:サバのみそ煮缶セット6缶 30名様 B賞:セブン&アイ共通商品券3,000円分 50名様 |
ポイント | ~商品を含む●円以上のレシートを条件にすることで、 商品の売り上げUPでなく、タイアップ先の流通の客単価UPにも |
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社
応募期間 |
2023年9月28日~2023年12月25日:"ポイントをためる"期間 2023年9月28日~2023年12月27日:"抽選に参加できる"期間 約4か月 |
対象商品 |
御殿場高原あらびきポーク(各量目) 原形ベーコンブロック(各量目) 肉だんご甘酢だれ付 ※ポイントは商品により異なる(2~9ポイント) |
当選形式 |
マイレージ形式 (ポイントに応じた応募コースに参加可能) |
賞品 |
三菱UFJニコスギフトカード500円分 2ポイントで抽選、500名 三菱UFJニコスギフトカード5,000円分 9ポイントで抽選、400名 三菱UFJニコスギフトカード50,000円分 24ポイントで抽選、100名 |
ポイント | マイレージ方式のため、継続購入や指名買いに繋がりますも |
株式会社コーセー
応募期間 | 2023年2月8日(水) 〜 2024年1月5日(金) |
対象商品 |
セラム ヴェール メラノショット W ザ リンクレス S セラム シールド |
賞品 | 同シリーズの特製サイズと化粧水 30mL 特製サイズ |
ポイント | マイページのログインにはメゾンコーセーの 会員登録が必要のため、会員獲得に繋がります |
東武百貨店
応募期間 | 2023年6月22日(木) 午前10時~2023年7月11日(火) |
対象商品 | 東武百貨店 池袋店 B2F~8F店舗にて、 東武カードクレジット決済利用で1会計5,000円以上購入したレシート |
当選形式 | インスタントウィン(即時抽選) |
賞品 |
1等:東武の商品券 10,000円分 2等:東武の商品券 5,000円分 3等:デジタルギフト 1,000円分 4等:デジタルギフト 200円分 合計2,200名様 |
ポイント | 集客や客単価UPに繋がるだけでなく、クレジット決済の促進にも繋がります |
日本コカ・コーラ株式会社
応募期間 | 2023年10月23日(月) ~2023年12月24日(日) |
対象商品 | アクエリアス300ml・500ml・950ml・2l(ペットボトル)など |
対象店舗 | 全国のコンビニエンスストア・スーパーマーケット・ドラッグストア・ディスカウントストア |
当選形式 | インスタントウィン(即時抽選) |
賞品 |
お好きなデジタルポイント20ポイント ※最大500ポイント |
ポイント | LINEを使ったレシートキャンペーンにすることで、LINEの友だち追加数UPに繋がります |
レシートキャンペーンのシステム選定のポイント
レシートキャンペーンのシステム選定のポイントは以下の通りです。
レシート読み取り機能
実績
利用料金
レシート読み取り機能
レシートキャンペーンシステムではさまざまな機能を利用できますが、特に重視しておきたいのはレシート読み取り機能です。
レシートキャンペーンでは、お客様から送信されたレシートの画像から購入日時や購入店舗、購入商品、商品の購入金額などの情報を確認する必要があります。
従来のOCRでも目視によるレシートの確認にかけていた手間を削減できますが、AI-OCRであればリアルタイムで自動判別可能です。
実績
過去に実施したキャンペーンの実績も、レシートキャンペーンのシステム選定のポイントです。
どのような企業のレシートキャンペーンを実施したことがあるのか、実施したいキャンペーンと似た内容のキャンペーンを実施したことがあるのかを確認しておきましょう。
利用料金
レシートキャンペーンシステムでは、月額料金だけでなく初期費用やオプションが必要な場合もあります。
必要な機能は月額料金だけで利用できるのか、不要な機能が含まれていないかなどを含めて、実際にどのくらいの利用料金がかかるのか確認しておきましょう。
レシートキャンペーンのおすすめシステム3選
レシートキャンペーン導入におすすめのシステムは以下の3つです。
・キャンラボ ASP レシートタイプ
・CamPAL
・itsmonレシート
それぞれのシステムの特徴について解説します。
キャンラボ ASP レシートタイプ
「キャンラボ ASP レシートタイプ」は、レシートを活用したキャンペーンに最適なシステムです。株式会社TOPPANがシステムを提供しています。
キャンラボ ASP レシートタイプの特徴
・デジタルキャンペーンを自社の資産を使用することなくASPにて展開したい企業におすすめ
・複数の流通で並行で実施できるオプションプラン有り
・キャンペーン施策全体を包括的にサポート
公式HP
https://solution.toppan.co.jp/bx/service/camlabo_asp_receipt.html
CamPAL
「CamPAL」は、応募条件を満たしたレシートをスマホなどで写メにとって応募するレシートキャンペーンンシステムです。株式会社シスパルがシステムを提供しています。
CamPALの特徴
・10枚まで同時にレシートを添付可能
・アンケート10問まで無料
・最短1ヶ月(20営業日)で短期間公開
公式HP
https://campal.jp/receipt-campaign/
itsmonレシート
「itsmonレシート」は、株式会社ウィナスが提供する、レシート応募型マストバイキャンペーンが低コスト・短納期で実施できるレシートキャンペーンシステムです。
レシート情報の高精度の読み取りによるインスタントウィン(即時抽選)や後日抽選型のキャンペーンが簡単に実施できます。また、マイレージ型やLINE連携のレシートキャンペーン、SNSと連動したキャンペーン等も対応可能です。
itsmonレシートの特徴
・レシート特化型AI-OCR搭載でインスタントウィンキャンペーンが簡単に実施可能
・複数回利用でお得な料金体系
・基本機能にアンケート機能(設問10個まで)があり、費用内で設置のON/OFFが可能
・分析レポートを無料で提供
・効果的な企画を提案
・AI技術による不正応募対策
まとめ
レシートキャンペーンは、購入レシートを撮影して送るだけで簡単に応募ができるキャンペーンです。
認知拡大や販売促進、来店促進、単価アップに加え、自社製品の購買層の確認にも活用できます。
弊社が提供するレシートキャンペーンシステム「itsmonレシート」なら、レシート特化型AI-OCRが自動で応募条件を満たすか判定するため、オペレーション負荷をかけることなくレシートキャンペーンを実施することが可能です。
また、弊社ではレシートキャンペーンだけでなく以下のような形式Web・SNSを活用したキャンペーンも実施できます。
マイレージキャンペーン
LINE応募キャンペーン
スロットキャンペーン
シリアルナンバーキャンペーン
フォロー&リポストキャンペーン
ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。
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