販売促進の手法は、目的と顧客接点を組み合わせて選びます。認知度向上5種、購買促進4種、リピート促進4種の計13手法を、実施時の判断材料とともに整理します。
同じ手法でも、対象商品、期間、景品、応募条件によって顧客の行動は変わります。まず主目的に合う候補を選び、予算、運用体制、取得データ、法令や媒体規約を確認します。
認知度向上のための手法5選
認知度向上では、ターゲットが日常的に接する媒体や場所を選ぶことが重要です。接触数だけでなく、商品理解やサイト訪問など、認知後の行動まで測れる設計にします。
1. SNSキャンペーン
SNSキャンペーンは、フォロー、いいね、コメント、投稿などを応募条件にして情報接点を広げる手法です。X(旧Twitter)はリポスト、Instagramは写真や動画、LINEは友だちとの継続接点など、媒体ごとに得意な行動が異なります。
ターゲットが利用する媒体と、獲得したい反応を先に決めます。企画の進め方は2026年最新のSNSキャンペーン解説でも確認できます。
2. Web広告・マス広告
Web広告・マス広告は、商品情報をターゲットへ届け、認知の入口をつくる手法です。Web広告は配信対象やクリック後の行動を設定でき、テレビ、新聞、雑誌などのマス広告は媒体特性に応じた広い接点を持ちます。
選定時は到達させたい層、地域、期間、遷移先を確認します。広告接触後にクーポンやキャンペーンを用意すると、認知から行動への導線をつくれます。
3. サンプリング
サンプリングは、試供品を配布し、商品を実際に試してもらう手法です。食品や化粧品など、使用や試食によって特徴を理解しやすい商品では、購入前の不安を減らす接点になります。
配布数だけで終えず、配布対象、配布場所、試用後のアンケート、購入導線まで設計します。対象商品の購入レシートを使う企画と連動すれば、体験後の購買状況も確認できます。
4. 店頭POP・売場づくり
店頭POP・売場づくりは、購入場所で商品の特徴やキャンペーン情報を伝える手法です。顧客が棚の前で比較する場面に合わせ、対象商品、応募条件、景品、期間を短い情報で示します。
メーカーと流通・小売の担当者で、設置場所、掲出期間、在庫、レジ対応を共有します。二次元コードを使う場合は、読み取り後のページと応募条件が一致するか公開前に確認します。
5. プレスリリース・PR
プレスリリース・PRは、新商品、企業活動、調査結果などを社会へ伝え、関係者との理解や信頼を築く手法です。広告枠の購入とは異なり、発信した情報がそのまま報道されるとは限りません。
ニュース性、社会との接点、裏付け資料、問い合わせ窓口を整理します。PRで得た関心を商品ページやキャンペーンへつなぐと、情報接触後の行動を測りやすくなります。
購買促進のための手法4選
購買促進では、顧客が購入を決める理由と、企業が確認したい成果を一致させます。値引きや景品だけに頼らず、対象商品、購入条件、応募体験、取得データを一続きで設計することが重要です。
6. クーポン配布
クーポンを配布すると、顧客へ特典を提示し、購買を検討するきっかけをつくれます。新規顧客向けの初回特典、既存顧客向けの再来店特典など、目的に応じて条件を設定できます。
割引額だけでなく、対象商品、利用店舗、利用期限、併用条件を分かりやすく示します。配布数と利用数を分けて記録すると、顧客が利用へ進んだ割合を検証できます。
7. マストバイキャンペーン
マストバイキャンペーンは、対象商品の購入を応募条件とし、購入者限定で応募や抽選に参加できるようにする手法です。商品購入を条件にするため、応募と購買を結びつけて把握できます。
企画では、目的、対象商品、ターゲット、期間、景品、告知、キャンペーン事務局の体制を確認します。応募方法を複雑にしすぎず、参加条件と当選後の流れをLP(キャンペーン応募ページ)に明示します。
応募形式には、パッケージ裏面などのシリアルコードを使うシリアル形式と、購入レシートを購買証明として使うレシート形式があります。レシート形式では、対象商品名、購入店舗、購入期間、購入金額などを判定条件に設定し、運用時は画像確認、不正応募対策、問い合わせ対応も必要です。レシート応募キャンペーンの実施手順を確認すると、企画から効果測定まで整理できます。
さらに、応募直後に当落結果が分かるインスタントウィンを組み合わせると、応募のハードルを下げつつ、参加体験の満足度を高められます。抽選ロジック、当選人数、景品受け取り、重複応募の扱いを事前に決めます。詳しい仕組みはインスタントウィン解説をご覧ください。
8. 値引き・期間限定セール
値引き・期間限定セールは、価格や期間を明示し、購入時期の判断を後押しする手法です。在庫、季節、発売時期などの販売計画と合わせて実施します。
通常価格、対象商品、実施期間、対象店舗を明確に表示します。値引きによる販売数量だけでなく、粗利、併売商品、終了後の反動も確認し、次回施策の条件を見直します。
9. ノベルティ・おまけ
ノベルティ・おまけは、商品購入や来店に付随して物品や特典を提供する手法です。商品との関連性がある特典を選ぶと、ブランド体験を補完できます。
景品表示法では、抽選の有無や取引との関係によって規制区分が変わります。企画時は提供条件、景品類の価額、提供総額、対象業種の特別ルールを確認します。
リピート促進のための手法4選
リピート促進では、初回購入後の接点と、再購入を続ける理由を設計します。ポイントの付与だけでなく、顧客が残高、特典、期限を確認しやすい運用が必要です。
10. ポイント還元
商品購入金額に応じてポイントを還元すると、次回購入や特典交換のきっかけをつくれます。ポイントカードやアプリなどを活用し、購入履歴と特典を管理する方法があります。
付与条件、有効期限、利用条件、失効前の案内を分かりやすく設定します。発行ポイントだけでなく、利用率、再購入までの期間、対象商品の組み合わせも確認します。
11. マイレージキャンペーン
マイレージキャンペーンは、購入ごとにポイントを貯め、抽選や景品交換へ進む継続購買型の企画です。複数回の購入を前提にするため、日常的に購入する商品やシリーズ商品の販促に活用できます。
必要ポイント、対象商品ごとの付与数、交換条件、キャンペーン期間を設計します。itsmonマイレージでは、レシートを使ったポイント付与と景品応募を支援しています。
12. LINE公式アカウント活用
LINE公式アカウントは、友だち追加後にクーポン、商品情報、キャンペーン案内などを配信し、継続接点をつくる手法です。配信対象を分ける場合は、取得情報と配信目的を対応させます。
友だち追加を応募条件にする際は、追加後に受け取れる情報を明示します。配信回数、ブロック数、クーポン利用、再購入などを確認し、内容と頻度を調整します。
13. 会員化・ランク制度
会員化・ランク制度は、購入回数や利用状況に応じて特典を変え、継続利用を促す手法です。顧客は次のランク条件や受け取れる特典を確認しながら行動できます。
登録項目、ランク判定、特典、有効期間、退会手続きを明示します。制度を複雑にしすぎず、顧客が次に何をすればよいかをマイページや案内で確認できる設計にします。