LINEキャンペーンは、目的によって最適な施策が異なります。
まずは、どのような目的でLINEキャンペーンを実施したいのかを明確にしましょう。
ここでは、代表的な目的別に成功事例を紹介します。
友だち追加促進
LINE公式アカウントの運用において、最も重要であり、LINE運用担当者が一番悩むのは、友だちを増やすことです。
友だちが増えることで、情報配信やキャンペーンなどのマーケティング活動の基盤が強化されます。
友だち追加促進の成功事例として、株式会社資生堂が実施した「SHISEIDO」のキャンペーンを紹介します。
SHISEIDOでは、新商品発売に合わせて、LINE公式アカウントの友だち限定クーポンを発行するキャンペーンを実施しました。
キャンペーン告知は、自社ウェブサイトやSNSで積極的に行い、友だち追加特典として、さらに魅力的なクーポンを配布しました。
その結果、キャンペーン期間中に友だち数が大幅に増加し、新商品の認知度向上と売上拡大に貢献しました。
この事例のように、友だち追加特典を魅力的なものに設定することで、ユーザーの興味関心を惹きつけ、友だち追加を促すことができます。
友だち追加促進+店舗送客
続いて、友だち追加を条件とした、店舗送客を実現できるキャンペーンを紹介します。
こちらは、LINEの友だち追加後、キャンペーンサイトに遷移し、サイト内でスロットを回すと、当たった方に店舗で利用できるクーポンが当たるといったキャンペーンです。
1日1回参加できる仕組みにすることで、ユーザーは期間中に何度もキャンペーンに参加することができ、店舗側も集客する機会をたくさん得ることが出来ます。
友だち追加促進+売上アップ
次は、友だち追加を条件とした、購入必須型のキャンペーンを紹介します。
先ほどとは異なり、LINEに友だち追加に加え、「購入」が条件となるため、確実な売上に繋げることができます。
仕組みとしては、LINEの友だち追加後、キャンペーンサイトに遷移し、サイト内でレシートをアップロードすることで、景品が当たる、という仕組みのキャンペーンが一般的です。
LINEの登録者数増加に加え売上に直結するということで近年実施事例が増大している企画となります。
リピート促進・顧客ロイヤリティ向上
既存顧客との関係強化を図り、リピート購入や顧客ロイヤリティ向上につなげたい場合は、ポイントプログラムやクーポン配布など、顧客満足度を高める施策が有効です。
株式会社セブン&アイ・ホールディングスが運営する「セブンイレブン」のLINE公式アカウントでは、セブンイレブンアプリとの連携で、ポイントプログラムを導入しています。
LINE公式アカウントの友だち限定で、セブンイレブンアプリに登録すると、ポイントが貯まり、貯まったポイントは商品と交換できます。
さらに、LINE公式アカウントでクーポンを配信したり、キャンペーン情報を発信したりすることで、顧客とのエンゲージメントを高め、購買促進につなげています。
ポイントプログラムを導入することで、顧客の購買行動を促進し、顧客ロイヤリティを高めることができます。
また、LINE公式アカウントとアプリを連携させることで、顧客体験を向上させることも可能です。
アンケート・データ取得
顧客の意見やニーズを把握するために、アンケートやキャンペーンを通じて、ユーザーからデータを取得することも有効です。
株式会社ロフトが運営する「LOFT」のLINE公式アカウントでは、商品に関するアンケートやキャンペーンを通じて、顧客の声を収集しています。
アンケートでは、商品への満足度や改善点などを尋ね、顧客の声を商品開発やサービス向上に活かしています。
キャンペーンでは、アンケート回答者の中から抽選でプレゼントを贈呈したり、商品割引クーポンを発行したりすることで、顧客の積極的な参加を促しています。
ユーザーからのデータを取得することで、顧客のニーズや嗜好を理解することができます。
これらのデータを分析することで、より効果的な商品開発やマーケティング施策を実行できるようになります。
SNSとの相乗効果
LINE公式アカウントとSNSを連携させることで、相互に効果を高め合うことができます。
例えば、LINE公式アカウントでSNSキャンペーンの告知を行い、SNSでLINE公式アカウントへの誘導を行うなど、相乗効果を生み出す施策を検討できます。
株式会社ユニクロが運営する「ユニクロ」のLINE公式アカウントでは、Instagramとの連携キャンペーンを実施しています。
LINE公式アカウントでInstagramキャンペーンの告知を行い、Instagramアカウントのフォローと投稿へのいいね!を条件に、ユニクロの商品クーポンをプレゼントするキャンペーンを実施しました。
その結果、LINE公式アカウントの友だち数とInstagramアカウントのフォロワー数が共に増加し、両方のプラットフォームでの認知度向上に貢献しました。
複数のプラットフォームを連携させることで、ユーザーのリーチを広げ、キャンペーン効果を高めることができます。